オープンソースのAMS「BMCU」を試してみたけど、素人にはおすすめできない4つの理由

完成したBMCU前面

TL;DR

  • AMS Lite のクローンである「BMCU」の組み立てキットを買ってみたが、人にはあまりおすすめできない
  • そもそも原作者が「商用利用禁止」と明言しているプロジェクトなので、完成品やキットを売っている時点で作者の意思に反している(=信用できる販売店とは言いづらい)
  • 組み立て自体は楽しかったけど普通に面倒。さらにプリンタのファームウェア次第で動かなくなるリスクもある(現に今もエラーは出る)
  • これらのリスクを天秤にかけると、素直に純正 AMS を買ったほうが幸せになれる気がする

AMS が欲しくて、見つけた互換機に手を出した

前回の記事の最後で「AMS を狙っている」と書きました。3Dプリンタで遊んでいると多色印刷がしたくなり、多色印刷がしたくなると、自動でフィラメントを切り替えてくれる AMS(Automatic Material System)がどうしても欲しくなります。沼の進行は予定どおりです。

ただ、A1 mini 用の純正 AMS(AMS Lite)はそれなりの値段がします。定価だと¥34,800でA1 mini本体よりも高いです。プリンタ本体をセールで安く買った身としては、AMS に本体以上のお金を出すのはちょっとためらう。

しかも話をややこしくするのが、この AMS Lite、今は公式ストアで単品販売が終了しているんですよね。公式ストアの商品ページを見ると、価格表記は残っているものの「販売終了」となっていて、購入ボタンの代わりに「入荷時に通知」が表示される状態です。プリンタ本体とのセット(コンボ)としては買えるものの、単品での新品入手はけっこう難しくなっています。(余談ですが、そのせいか、フリマサイトで「コンボの箱で本体だけ」の新品がちょくちょく出品されているのを見かけます。コンボで買って AMS Lite だけ使い、本体を売る……という動きがあるのかもしれません。あくまで推測ですが。)

そんな「純正はやや高いし、単品では買いづらい」という状況で目に入ってきたのが 「BMCU」 でした。

BMCU は、AMS Lite 相当の機能を安く実現できるオープンソースの多色フィードシステムです。AliExpress や一部のショップで、完成品や組み立てキットとして売られています。値段は純正のおよそ半分以下。「オープンソースで安く AMS 相当が手に入るなら最高じゃん」と思って、組み立てキットを注文しました。

ちなみに注文前に、純正 AMS Lite と BMCU の機能差も一応確認しました。私が認識している差は、次の2点です。

  • 純正フィラメントの RFID を読み込んで、どのフィラメントが装填されているかを自動認識できる
  • スプールホルダーが付属している

そして私の場合、どちらも実質使わないだろうという結論になりました。

  • RFID → 価格的に安いサードパーティ製フィラメントを使いまくる予定 → RFID は純正フィラメントでしか機能しないので、恩恵なし
  • スプールホルダー → むき出しのホルダーなのでフィラメントを放置できない → 前回作った乾物ストッカー改造の防湿庫から直接供給させたい私には、むしろ容積を取るだけ

なので「私の使用環境なら、純正でなくても機能面のデメリットは基本ない」と判断して、BMCU に踏み切ったのでした。

完成品ではなく、組み立てキットを選んだ理由としては、単純に安いのと前回の記事でも言った「3Dプリンタのアップグレードパーツを自分で印刷できる」というのが、3Dプリンタを使ってる感が出ていいなと思ったからです。

購入先は、ジェネリック AMS Lite、BMCU 370C を作ったという記事を参考に、Trianglelab というショップにしました。この記事には、こう書かれています。

おそらく Traianglelab がオープンソースコミュニティーで開発された回路図を基盤に起こしてその他モーターやネジ等必要な細かい部品をセットにして販売しているようです。

AliExpress などで販売されているキットもおおよそ Traianglelab 製のようです。

つまり「出回っているキットの源流(に近い)ショップらしい」という情報を頼りに選んだ、ということです。ただし断っておくと、私自身はこの情報の裏取りはしていないので、本当にここが世に出回っているパーツの源流なのかは分かりません。

結論から言うと、勉強にはなったし組み立ては楽しかったものの、人には積極的におすすめできない買い物でした。理由は4つあります。順番に書いていきます。

理由①:そもそも「売っていること」自体がグレー

いきなり身も蓋もない話ですが、買ったあとで調べて知りました。BMCU は原作者(4061N & 竹笋チーム)が 商用利用を禁止 しているプロジェクトです。原作者のリポジトリには、はっきりこう書かれています。

本项目遵循GPL2.0开源协议,但需要额外补充的是本项目禁止商业用途。

(訳:本プロジェクトは GPL2.0 オープンソースライセンスに従うが、追加で補足すると、本プロジェクトは商業利用を禁止する)

出典:4061N/BMCU(Gitee)

また、コミュニティが運営する BMCU Wiki のトップにも、こんな警告が掲げられています。(Wiki本体は中国語・英語のみですが、この警告文だけは22言語で翻訳表示される実装になっていて、それだけ「勝手に売られている」ことへの危機感が強いのかもしれません)

警告

このプロジェクトは学習目的のみであり、いかなる販売行為も当社とは関係ありません。

最近、一部の販売者がAliexpressなどのプラットフォームでBMCUの完成品を販売していることを発見しましたが、この行為は当社とは関係ありません。

出典:BMCU Wiki

BMCU Wiki の警告文スクリーンショット

つまり、AliExpress や各種ショップで売られている完成品・組み立てキットは、この「商用禁止」という作者の意思に反して売られているものということになります。有名どころのショップでも、商品ページではライセンスや原作者のクレジットには一切触れず、「open source project」とだけ書いて普通に売っていたりします。原作者が NO と言っているものを売っている時点で、個人的には「信用できる販売店」とは呼びにくいな、というのが正直な感想です。私も買ってから知った側なので、大きな顔はできないのですが。

ただ、ここはちょっとややこしくて、作者の主張自体にも矛盾があります。GPL2.0 はそもそも「販売(商用利用)を認める」ライセンスで、「これ以上の制限を上乗せしてはいけない」とも定めています。なので「GPL2.0 だけど商用禁止」という but 書きは、ソフトウェア(ファームウェア)に関してはライセンスとして筋が通っていません。実際に非商用の縛りとして効いてくるのは、基板や 3D モデルが非商用ライセンス(CC BY-NC 系)で配布されている部分です。

要するに「ライセンス的に真っ黒」というよりは、作者がやめてほしいと明言していることを商売にしているという構図。法律論として詰めると微妙なところですが、買う側の気持ちとしてはあまり気分の良いものではありませんでした。

……と、ここまで書いて、ひとつ勝手な推測が浮かびました。最初は「商用禁止」なんて書いていなくて、後から付け足したんじゃないか? オープンソースで公開したら勝手にキット化して売る業者が現れて、それを買った人からのサポート問い合わせやクレームが作者のところに大量に押し寄せて、たまりかねて「商用禁止」と書き足した……というのは、いかにもありそうな話だなと。

気になったので少し調べてみたのですが、どうやらこの推測はハズレでした。原典である立創開源硬件平台(OSHWHUB)のプロジェクトページを見ると、2024年11月の公開当初から非商用ライセンス(CC BY-NC)で、商用禁止は後付けではなく最初からの方針だったようです。しかも理由も「クレームに疲れたから」ではなく、作者自身がこう明言していました。

因为其设计使用了许多开源内容,并且其功能和AMS lite过于相似,因此,BMCU是开源且不允许商业化的,仅供个人DIY学习使用。

(訳:その設計は多くのオープンソースの成果物を使っており、かつ機能が AMS Lite に酷似しているため、BMCU はオープンソースかつ商業化を認めず、個人の DIY 学習用途に限る)

つまり「他人の OSS をたくさん借りているし、純正 AMS Lite に似すぎているから、これで商売するのはナシ」という、わりと筋の通った理由でした。勝手に同情しかけた自分が少し恥ずかしい。いずれにせよ、作者が最初から明確に「商用ダメ」と言っているものを売っているという構図は変わりません。

理由②:「オープンソースだから自分で作れる」は、知識がある人だけ

「販売店から買うのがグレーなら、自分で作ればいいのでは?」と思った方、正解です。BMCU はオープンソースなので、基板(PCB)データもファームウェアも公開されていて、理屈の上では自分で一から基板を起こして作ることができます

でも、これには「電子工作の知識がある人なら」という大きな前提が付きます。実際に部品から自作している方の記事(OSHWなコンパチAMS LiteのBMCUを作ってみた #1(材料購入編))を読むと、その道のりがよく分かります。

  • OSHWHub から基板設計データを取得
  • JLCPCB に PCBA(表面実装部品の実装込み)を発注。BOM やガーバーデータの準備・修正も自分で
  • モーター・ギア・磁気センサなどの部品を個別に調達
  • スルーホール部品は自分で手はんだ

しかも「ケーブルを自分で圧着しようとしたら地獄で、結局 AliExpress で完成品を買ったほうが安かった」「磁気センサが在庫切れで代替品を探した」といった生々しい苦労も書かれていて、「データが公開されている=誰でも気軽に作れる」では全然ないことがよく分かります。

私はこの記事を読んで「自分で一から作るのは無理だな」と腹落ちし、自作ではなく出来合いのキット(や完成品)を買うという判断自体は間違いではなかったと思いました。基板を起こせる人には自作という正攻法があるのですが、私を含む大多数の「多色印刷したいだけの人」には、その扉は実質閉じています。

理由③:組み立てキットの時点で、普通に面倒だった

「組み立てキットなら楽だろう」と思っていたのですが、これがなかなか手強かったです。

はんだ付けが必要だったり(それ自体はモーターと基板をつなぐ線2本 × 4台だけなので、そこまで苦ではなかったですが)、組立中にモーターの動作確認で5V電源を要求されたりします(私はUSB式の安定化電源を持っていたのでそれを使いましたが、持ってない場合は電池を直結する等の工夫が必要)。配線を間違えればもちろん動きません。マニュアルは英語ベースで、翻訳を駆使したり、コミュニティや先人のブログ・組み立て動画などの情報を漁りながら手を動かす感じ。前回の記事で「モデリングの知識は要らなかった」「レベリングは全自動だった」と書きましたが、BMCU にそういう親切さはありません。(組み立てキットなので当たり前ですが。)

誤解のないように書いておくと、組み立てそのものは楽しかったです。プラモデルを組む感覚に近くて、動いたときはちゃんと感動がある。また、組み立てキットの方が組み立て済みよりも安いため、少しでも安く済ませたい人や、このレベルの組み立てが苦にならない人ならいいと思います。ただ、「AMS を安く手に入れたいだけ」の人がやる作業量ではないかも…、というのが率直なところです。電子工作を楽しみたい人ならアリ。目的が多色印刷なら、遠回りすぎます。

それなら完成品を買えばいいという話でもあります。実際、組み立てキットと完成品の価格差は4,000円程度なので、作業工数を考えると完成品も十分アリです。ただその分、AMS を安く済ませるという当初の目的からは遠ざかります。比較してみると以下のような感じです。(私の買ったショップ価格・ショップごとに差異あり)

  • 組み立てキット: 約11,000円(+筐体を3Dプリンタで印刷するフィラメント代)
  • 完成品: 約15,000円
  • AMS Lite(純正品): 34,800円

この価格差をどう受け止めるかは人それぞれだと思いますが、私は次にやるなら、完成品でもいいかなという気はしました。(ただ、前述のように信頼できるショップかわからない状態なら少しでもリスクを抑えるために安く済ませたいという気持ちもある)

BMCU の上部
BMCU の前面

理由④:明日も動き続ける保証がない

個人的にいちばん引っかかっているのがここです。BMCU は純正 AMS のふりをしてプリンタと通信しているので、Bambu Lab 側のファームウェアアップデートで、ある日突然使えなくなる可能性があります

実際、私の環境では今でも「AMSのファームウェアがプリンターと一致していません」というエラーが出続けています。基本的にはエラーが表示されているだけでそのまま使えるのですが、一時期はこのエラーのせいで印刷そのものを開始できないことがたびたびありました。そのときは AMS の付け外しやプリンターの再起動でなんとか復帰させていましたが、印刷したいだけなのに毎回この儀式を挟むのは、地味に、しかし確実に面倒でした。

印刷進捗画面に常に表示されるエラーメッセージ
デバイス管理画面に常に表示されるエラーメッセージ

A1 miniは公式機能でファームウェアをダウングレードできるので、アップグレードで動かなくなった場合、動くバージョンまでダウングレードすることは可能です。実際、私も上記のエラーで印刷できなくなったとき(ver.01.08.01.00)、バージョンをダウングレード(ver.01.07.02.00)することで印刷できないという問題は発生しなくなりました。

ただ、ダウングレードするということは当然、本体に最新機能が追加されたりバグが修正されたりしても、バージョンアップが気軽にできないということでもありますし、ダウングレードして動く保証もありません。(実際、印刷できないというのは消えましたが、接続している間、AMSのファームウェアが一致しないというエラーは出続けています)

だましだまし使えてはいるものの、「次のアップデートで完全に死ぬかもしれない」という不安を抱えながら使う多色システムは、正直あまり気持ちのいいものではありません。純正なら当然そんな心配はいらないわけで、ここが価格差以上に大きいなと感じます。

エラーの原因を調べたら、思ったより根が深かった

「なんで最近こんなエラーが出るようになったんだ?」と気になって調べてみたら、単なる相性問題では済まない、けっこう根の深い話につながっていました。ここは「調べて分かった事実」「あくまで推測」「私個人の意見」を分けて書いておきます。

【事実】このエラーは仕様。でも最近のプリンタFWが「印刷ブロック」に格上げした

調べて分かったのは、次のような事実です。

  • 「AMSのファームウェアが一致しない」というエラー(HMS_0500-0300-0002-000E)は、BMCU が純正 AMS の互換品としてバージョン情報を返している以上、もともと常時出るのが仕様。従来はただの警告で、印刷には影響しなかった。
  • ところが最近の Bambu 製プリンタFW(特に 1.08 系)が、この不一致を「印刷キャンセル要因」に格上げした。故障ではなく、プリンタ側の挙動変更が原因。「今まで平気だったのに急に印刷できなくなった」という人は、プリンタFWを上げたタイミングと一致しているはず。
  • しかも完全ランダムではなく規則的な間欠性があるらしく、BMCU ファームウェア開発者のリポジトリの Issue #71 では複数のユーザーが「3回印刷すると4回目でエラー、リセットするとまた3回成功する」と報告している(時間が経つと「毎回」に悪化するケースも)。私の「たまに印刷できない」も、たぶんこれ。
  • 有志は、BMCU のファーム側で返すバージョン番号を新しい純正 AMS 相当に「偽装」するパッチで回避できることを見つけている。つまりいたちごっこの様相。

【事実】背景には Bambu Lab のAGPL騒動があった

さらに調べると、この「サードパーティ締め付け」は BMCU 単体の話ではなく、もっと大きな騒動の一部でした。ざっくり事実だけ並べると、こうです。

  • Bambu 純正スライサーの Bambu Studio は、Prusa の PrusaSlicer 系(AGPLv3 ライセンス)のフォークがベース。
  • Bambu が「純正ミドルウェア Bambu Connect を経由しないとサードパーティのスライサーから印刷できない」仕様に変更 → ある開発者がそれを回避するフォークを公開 → Bambu が差止要求(C&D)を送り、開発者はリポジトリを削除。BMCU まわりの締め付けも、この一連の流れと地続き。
  • これに対しコミュニティが反発し、Software Freedom Conservancy(SFC)が「Bambu 側に AGPLv3 違反がある」と指摘。Bambu は法的トーンを後退させた(SFCの声明)。

要するに、私が食らっているエラーは「非純正クローンだから不安定」という単純な話ではなく、メーカーがサードパーティを積極的に締め出しにかかっている流れの、末端の症状だった、ということです。

【推測】この先も、いたちごっこは続きそう

ここからは確証のない推測です。Bambu が本気でサードパーティを締め出す方向に舵を切っているのだとしたら、有志がパッチで回避 → Bambu が次のFWでまた塞ぐ、といういたちごっこがこの先も続くんじゃないかと思っています。しかも開発者が法的圧力でプロジェクトを止めてしまうと、回避パッチのメンテナンス自体が細っていく可能性もある。「今動いているから大丈夫」が来月も成り立つ保証はどこにもないな、というのが正直な肌感です。

【個人的な意見】OSSに乗っている以上、OSSを締め出すのはちょっと納得しづらい

ここからは完全に私個人の意見です。今回いろいろ調べて、いちばん引っかかったのは Bambu Studio が他人の OSS(AGPL の PrusaSlicer)のフォークであるという点でした。

他人のオープンソースの成果物を土台にして商売をしている以上、少なくともそのライセンス違反にならない程度には、オープンソースのルールに従うのは最低限必要だと思います。しかも AGPL の遵守は「お行儀」ではなく法的な義務のはずで、その最低ラインすら怪しいと第三者(SFC)に指摘されている。

さらに言えば、法的義務以前に、オープンソースを土台にしている以上、オープンソースコミュニティを締め出すような動き方はあまり好きにはなれません。「もらうものはもらって、返すものは返さない」ように見えてしまうのは、いち利用者としてあまり気持ちのいいものではありません。

もちろん、メーカーとしてセキュリティや認証のために一部を閉じたい気持ちは分かります。ただ、それなら最初から他人の OSS に依存しない自前実装にすべきで、AGPL のコードに乗っかっておいて締め出しだけするのは筋が違う、というのが私の立場です。BMCU をおすすめしにくい最大の理由も、突き詰めるとこの「メーカーの姿勢」に対する不安に行き着きました。

※このあたりは係争的なトピックで、見解も分かれます。事実関係の整理は SFCの声明や各種報道を参照しつつ、最終的な評価はご自身でも確かめてみてください。

一つフォローしておくと、Bambu Lab 社の製品は費用対効果でとてもいいものだと思っています。また、プリンタのハードウェア自体のライセンスとソフトウェアのライセンスでややこしくなっている部分もあると思います。

ただ、とてもいいものを作っているメーカーなのでケチのつくようなアプローチはしないでほしい、Bambu Lab 社を好きでいさせてほしいという個人的な気持ちです。

まとめ:素直に AMS を買ったほうがいいかもしれない

BMCU の組み立てキットを買ってみて感じた「おすすめできない理由」を並べ直すと、

  • 原作者が商用禁止と言っているものを売っている時点で、販売店として手放しには信用しづらい(ただし作者の主張自体もライセンスと矛盾している)
  • オープンソースなので一から自作もできるが、それなりの電子工作の知識が前提
  • 組み立てキットでも普通に面倒(作業自体は楽しいけど)
  • ファームウェアアップデートで使えなくなるリスクがある。現に今もエラーは出るし、メーカー自体がサードパーティ締め付け方向なので、今後もいたちごっこが続きそう

という4つでした。安さと引き換えに背負うリスクや手間がそれなりに大きい買い物です。「電子工作を楽しみたい」「グレーさも含めて自己責任で遊びたい」という人にはアリだと思いますが、多色印刷を安定して楽しみたいだけなら、最初から素直に純正 AMS を買ったほうが結果的に幸せになれる気がします

……とはいえ、冒頭で書いたとおり、その純正 AMS Lite が単品では買いづらくなっているのが悩ましいところ。「素直に純正を」と言いつつ、その純正がすんなり手に入らないからこそ BMCU のような互換機に需要が集まっているのだとしたら、なんとも皮肉な話ではあります。

勉強代としては悪くなかったですし、ライセンスや OSS の話をここまで真剣に調べるきっかけにもなったので、後悔はしていません。また、多色印刷をできるようにするという目的自体は達成されました。

実際、BMCU 経由でこんな感じに多色印刷ができています。(BMCU前面の番号ラベルは完成後、後から印刷 → 貼り付けてます)

BMCU で多色印刷した番号ラベル
BMCU で多色印刷してるサイコロ

ただ、もう一度同じ場面に戻れるなら、少なくともとりあえずBMCUを選ぶかと言われると、自分は少し悩んでしまう状態です。

BMCU そのものは、人には手放しでおすすめとはいきませんでした。ただ自分としては、作り終わってしまえば我慢できる範囲ですし、多色印刷という当初の目的も一旦は達成できました。拡張パーツも相変わらず買い続けているので、3Dプリンタ沼には順調に浸かっています。次は純正AMSか、それともまた別の拡張パーツ・周辺機器か……。


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