関西→東京の移動手段とそれぞれの料金を調べてみた


先日、東京に行く機会があり、急な移動だったため。特に移動手段を吟味せず、前々から気になっていた「ぷらっとこだま」を利用して移動しました。

しかしながら、実際もう少し安くする方法も調べれば、他にあったのではないのかと思ったため、ちょっと調べてまとめてみました。

詳細は以下より…

(2013/02/09 追記しました)

はじめにいくつか調べた関西→東京行きの交通手段をいくつか列挙してみます。

新幹線

まず、高速移動手段としては代表的な新幹線です。しかしながら普通に使う分には片道14000円以上はかかってしまい、価格的にはそれなりにかかってしまいます。

しかしながら、新幹線を利用する際にはいくつか割安で利用する方法があるので、それらを利用すれば多少なりとも金銭的な負担は減らすことができます。

学割

まず、学生であれば新幹線(というよりJR)の乗車券については学割を利用できます。これは100km以上の区間の乗車券(not 特急券)を2割引で購入することができ、区間距離以外の制約はほとんどありません。そのため、盆や年末年始の時期等、他の割引が使いにくい時期でも利用することができるため、汎用性があり、使いやすいです。しかしながら、あくまで割引かれるのは、乗車券のみで特急券は割り引かれないため、実質的な割引は2割以下になってしまうという点は注意が必要です。

ぷらっとこだま

今回、私が移動に利用した割安プランです。これはこだま限定で割安で指定席切符を購入できるというもので、繁忙期以外であれば、新大阪→東京間でも片道1万円で購入できます。また駅のKIOSKで使える1ドリンク券もついてきます。こだまが各駅停車で遅いと言っても、のぞみの+60~90分程度で着くので、遅すぎると困るが、そこまで切羽詰まって移動する必要がないのであれば、ありだと思います。

ただし、安い分いくつか制約があり、「当日購入不可」、「”東京都内”等の市内までではなく”東京”等その駅乗下車限定」、「途中乗下車不可」、「指定車両・座席以外乗車禁止(後続車の自由席も不可)」、「変更不可、キャンセル→再申し込みのみ」、「ぷらっとこだま利用者で席位置がまとめられているため隣がいることが多い」等、これはこのプランが乗車券の購入でなく、新幹線を使った1人ツアーのプランとしての販売のため、このような制約がついています。そのため、確定した予定でないと使いづらいという点はあります。ただ、新幹線指定席を10000円で購入でき、更にグリーン車へのグレードアップも+1500円でできるため、上記の条件をあまり問題としない方はこのプランの利用もありだと思います。

エクスプレス予約

JRが行っているネット予約に対しての割引サービスです。

割引後価格は13500円前後とそれほど割引額が安いわけではないですが、ネットでのチケット予約、変更と価格以外の利便性も高いので、上記までの割引を使わずに新幹線を利用する場合はこれを利用するのもありかと思います。また、新幹線のIC乗車券、EX-ICを利用する場合はもう少しプラスで割引がある経路もあるようです。ただし、カード会員の登録を行う必要がある等、利用するまでの制約が多いので、すでに利用できる準備が整っている場合の人以外が利用しようと思う場合には少し厳しいかもしれません。ただ、期間限定の割安早割等も定期的に行われているようので、余裕があればチェックするのも良いかもしれません。

金券ショップ

街にある金券ショップで割引きっぷを購入する方法です。基本的に普通の回数券のバラ売りを購入することになるため、特に制約や購入条件もなく購入できるというメリットがあります。しかしながら、回数券の制約上、盆・年末年始等一部の時期の利用は不可、トラブル発生時の払い戻し等の対応の際に、購入者が曖昧なためトラブルになりかねない等デメリットもいくつかあり、さらに割引額も1000円程度とそれほど多くはないため、上記のデメリットを許容でき、上記までの方法も使えない上、少しでも安く済ませたい時に使うという程度でしょうか。(個人的には割引額に対してはデメリットが大きい気もします)

日帰り1day東京スペシャル

(2013/02/09 追記)

ネットを徘徊していたら新しく見つけた手段です。

これは日帰り限定お限定で割安で指定席切符を購入できるというもので、新大阪↔東京間ののぞみ指定席が往復約2万円で購入できます。さらに駅のKIOSK等で使える1000円券もついてきます。

東京から出発の場合も、日帰り1day京都日帰り1day大阪といったプランがほぼ同価格であります。

ただし、こちらもぷらっとこだま同様ツアー扱いのチケットですので、「当日購入不可」、「”東京都内”等の市内までではなく”東京”等その駅乗下車限定」、「途中乗下車不可」、「指定車両・座席以外乗車禁止(後続車の自由席も不可)」、「変更不可、キャンセル→再申し込みのみ」、「往復のみ」等の制約があります。そのため、ぷらっとこだま同様あらかじめ、確定した予定かつ1日のみという限定された状況でないと使いづらいという点はあります。さらに私が調べて限り1日ツアー扱いなので、利用可能の新幹線が往路が早朝6時前半台、復路が夜8,9時台のみの設定でした。ただ、のぞみの指定席を片道10000円未満で購入できるため、条件が合う場合にはこちらのほうがよいかもしれません。

格安航空券

最近、話題になっている格安航空券です。

関空→羽田空港で調べたところ、スターフライヤー社28日前までの予約で9,400円~、前日までの予約でも11,500円~というプランがありました。格安航空券のため、予約変更ができない等制約はありますが、飛行機のため移動速度も最速、かつこの価格であれば、急いで移動する必要がある場合には、これを利用することもありだと思います。しかしながら、飛行機ということから空港は各中心圏からそれなりに離れているので、その移動を考える必要はあります。

(2013/02/09 追記)

上記のスターフライヤー社を改めて調べ直した所、現在最安5000円程度まで下がっていました。ただ、曜日や時間の指定も大きいので、以下に追記するもう一つの会社と予定日で比較してみるのがいいかと思います。

新しくジェットスター社という格安航空会社を発見しました。こちらの会社のサイトを見たところ、大阪↔東京間の最安価格が表示されていませんでしたが、料金検索を行った際には、約4000円~という破格でした。日や時間によって価格が変動する(調べた時の最大は15000円程度)ため、一概に安く済むとはいえないですが、うまく日程が合えば時間・値段ともに一番よい選択肢になりうるかもしれません。

青春18切符

よく知られている長期休み期間限定のJR全国の普通電車区間乗り放題の切符です。

5人日分が11500円、1回あたり2300円と非常にリーズナブルな値段で1日乗車が可能です。これを利用して関西→東京間を1日で移動することは可能です。しかしながら、普通区間しか利用できないため、この場合9時間以上かかってしまう上、各所で乗り換えを行う必要があるため、単純に移動のためだけに使うのは体力、時間的な面からあまりお勧めできません。時間、体力を度外視して最安のものにしたい、ぷらり旅をしたいので各所を回って移動したい等であれば、これも選択肢です。また、ほぼJRの全区間を利用できるので追加料金無しで更に先に進むことも可能です。

夜行バス

格安移動手段として上がることの多い夜行バスです。

最安であれば、大阪→東京間を3000~4000円代で移動できる、翌日早朝に着くので、到着日にほぼ1日中利用できるというメリットがあります。ただし、利用者が多く、更に最安の場合4列シートなので、人の間の間隔が狭く、眠りにくい・疲れやすい等、体力的なデメリットも大きいです。そのあたりは上位プランを利用し、3列シート、カーテン付等プランを変えることである程度対応できますが、その分値段は上がるのでケースバイケースです。

また先日、夜行バスの事故があり、それを受けての調査でその事業体系が不適切な業者が多くあるということも報道されています。もちろん、夜行に便を出している全ての業者がそうではなく、また今後改善も行われてはいくでしょうが、不安は残ります。そのため、国土交通省では高速ツアーバス運行事業者をリスト化して、その事業者の現状、指導、またリストにない事業者を発見した場合、連絡を呼びかけており、これを参考にすることを案内しています。

高速ツアーバス運営事業者リスト

まとめ

上記の記載した料金を表にまとめてみました。関西圏は主に大阪、京都発が多いので、それぞれをまとめています。また、ここに記載の金額は2012/07/25現在のものです。実際に利用される際には、各プラン公式ページ、店舗等にご確認をお願いします。また、それぞれの移動時間や体力的な負担(私の主観のため参考程度にお願いします)も簡単に記載します。さらに、往路、復路で違うプランを利用することもあり得るので、今回いわゆる往復割引は考慮していません。

(2013/02/09 以下赤字部分追記)

大阪→東京移動手段一覧(片道)
プラン名価格所要時間体力負担備考
新幹線(学割)12,550円約3時間学生限定
ぷらっとこだま10,000~11,500円約4時間半制約多数
エクスプレス予約13,000円前後約3時間カード会員限定
金券ショップ13,000円前後約3時間一部時期利用不可、返金処理等困難
日帰り1day東京スペシャル19,800円(往復)約3時間制約多数 日帰り往復のみ
格安航空券(SFJ社)9,400円~14,000円+空港までの交通費約1時間半+空港までの移動時間変更不可
格安航空券(JS社)4000円台~+空港までの交通費約1時間半+空港までの移動時間変更不可 日毎の価格帯のブレ大
青春18切符約2,300円(1回あたり)約9時間以上バラ購入不可,JR全普通区間利用可
夜行バス3,000円代〜約9時間前後(深夜)早朝到着
京都→東京移動手段一覧(片道)
プラン名価格所要時間体力負担備考
新幹線(学割)12,550円約3時間学生限定
ぷらっとこだま9,800~11,100円約4時間制約多数
エクスプレス予約13,000円前後約3時間カード会員限定
金券ショップ13,000円前後約3時間一部時期利用不可、返金処理等困難
日帰り1day東京スペシャル19,000円(往復)約3時間制約多数 日帰り往復のみ
格安航空券(SFJ社)9,400円~14,000円+空港までの交通費約1時間半+空港への移動時間関空発,変更不可
格安航空券(JS社)4000円台~+空港までの交通費約1時間半+空港までの移動時間変更不可 日毎の価格帯のブレ大
青春18切符約2,300円(1回あたり)約9時間以上バラ購入不可,JR全普通区間利用可
夜行バス3,000円代〜約9時間前後(深夜)早朝到着

こうして比較すると、個人的には今回はぷらっとこだまでバランスが良かったかなと思っています。

しかしながら、前々から話には聞いていた格安航空券がここまで安くなっていたのは、驚きでした。しかし飛行機の場合、その特性上空港は中心圏から離れているので、空港までの移動時間も含めると状況によっては、むしろ遅く、総額も高くつく恐れもあるのがネックかも知れません。ただ飛行機の移動時間自体は他の交通よりも数段早いので、利用する状況さえ整っていれば利用するのは十分ありだと思います。

…とここまで書いておいてなんですが執筆中に、同じような視点から、よりまとめられているサイトさんを見つけてしましました。ここまで書いてしまってお蔵入りももったいないので、とりあえず書きあげて、公開しました。そちらのサイトさんには学割やぷらっとこだまの情報等は考慮になかったので、その部分はこっちを参照してくだされば幸いです。

また、そちらのサイトさんも関連リンクに掲載しておきます。

(2013/02/09 追記)

公開から非常に多くの閲覧、ありがとうございます。最初はただの自分のメモのつもりで書いていたのですが、公開当時、非常に多くの方からアクセスがありました。今でもこの記事だけ総閲覧数の桁が違いますw。今でも閲覧してくださる方も多く、いくつか目にした新しい情報を追記しました。

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