VPSの引越し検討のついでに、各社VPSを比較&最高・最低料金プランまとめをさらに追加・更新


最近、このwordpressの応答が遅い気がしてきました。Serverman@vpsの最安プランなので、メモリ量やらを考えれば当然で、私もそれで納得した上で、使っていました。…が、そろそろ乗り換えたい欲求にかられたので乗り換え先を検討することにしました。
それに際して、先日のさくらVPSのリニューアル以来、他者サービスもいくつかリニューアルされたりしているので、それに合わせて再度調査、比較し直してみました。

比較、まとめは以下より…

はじめに、以前に調べたものに加えて、今回追加で見つけたいくつかのサービスについて概要をまとめています。これらを選んだ基準としては比較的安価(個人の学生でも払えそうなレベルの値段帯)のサービスで調べました。

さくらのVPS


格安VPSといったら、まず最初に挙がるであろうさくらインターネットさんのVPSサービス

2012/03/29にサービスリニューアルが行われ、大幅にスペックアップがされたサービスでもあります。

社長さん自らブログで情報発信やまとめをしてるのも印象的

サービス自体の質もよく、またユーザ数もかなり多いなので情報量が多く、大抵の事ならググれば出てきます。また、仮想シリアルポート経由のwebコンソール標準搭載なので、SSH設定をミスした時も場合によっては初期化せず対応可能だったり…

ただ、欠点といえば単純なプラン変更はできないというところでしょうか。プランごとに独立した領域でサービス提供してる都合上、仕方ないのでしょうが、最初に最安で初めて、負荷増えてきたからプランを上げる際、手動で移行作業が必要になってしまいます…(ただしその移行作業手順は社長さんのブログに記載されています

ServersMan@VPS

格安VPSでさくらさんと一緒に名前が上がることの多いDTI社さんのVPSサービス

一番大きいのは、最安クラスの500円以下の料金プランがあることと、無料期間が他と比べ長期(1~2ヶ月)な点、IPv6完全対応(IPv6アドレスあり)な点でしょう。(無料期間は、キャンペーン限定となっていますが、少なくとも今まではほぼ常時といっていいレベルで行われています。)

私は安さにつられて、値段と必要なサービスの質を比較して、私が必要なレベルではこのレベルで十分そうだったので、その中で安いこちらのサービスを利用することにして、現在利用しています…が、他のサービスのスペックが上がってきたことや、最初はあまり気にならなかったのですが、wordpressの応答が若干遅いのが気になり始めたので、そろそろ乗り換えを検討中…

また、スワップ領域が利用不可なことや、過去の他のブログを見るとセキュリティ対策のためとはいえ、VPS内の個人領域に通知なしで書き換えが入ったとの声もあり、そのあたりをどう取るかはありそうです。

ServerQueen

serversMan同様、500円未満のVPSプランを提供しているServerQueen

公表スペック的には、ServersMan@VPSと大きく差はありませんが、特徴としては格安プランにはweb管理画面から、wordpressやxoope等、主要なweb系のアプリケーションを半自動で導入できます。

VPSにファイルをアップロード→展開→初期設定の工程をふまずに導入できるので、そのあたりが不安な人にはいいかもしれません。

ただ、HDDの公表値の半分がバックアップ領域に取られるため、実質HDD容量は半分なのがネック、またコントロールパネル付は別額525円かかるというのも気になるところです。利用していないため、このコントロールパネルがどこまで指して、無料ではどこまでしかできないのかがどうなるのかがわからないところも多少心配なところ。

Osukiniサーバー(VPS)

(2017/11/13追記: 2014年4月に個人向け事業から撤退しており、現在利用不可です。)

今回調べた中では、最安のプラン、月額450円のプランを提供しているサービス

2012/4/10にリニューアルされたらしく、一部プランのスペックアップ&価格ダウンされています。

さらに低ランクのプランでは初期導入費用が無料(2012年6月30日まで全プラン)な上、他のサービスよりも低価格なプランや、低価格帯ではスペックはさくらさんよりコストパフォーマンスがよいので、あまり高いスペックを必要とせず、低価格帯で利用するのであれば、こちらを選ぶのも有りかと思います。

Speever

格安VPSを探しているうちに発見したサービス

どちらかといえば、法人向けのサービスですが最安1575円と手が出ないわけではない価格帯

こちらもコントロールパネルは別価格ですが、法人向けサービスということで、IDS/IPS搭載やウィルスチェック機構、電話サポート等は充実してるようです。ただしこちらもOSはcentos固定のようです。

CloudCore VPS

(2017/11/13追記: 2017/6/30で新規お申し込みが終了していました。)

同じく、格安VPSを探しているうちに発見したサービス

こちらは複数の料金プランがなく、1つだけですがミドルクラスではバランスのとれた料金帯です。

サービス期間中の特価ではありますが、1年契約ならば1000円以下の値段でこのスペック帯が手に入るのは、なかなか…だったのですが、さくらリニューアルで1年契約でもメモリ以外では同等以上、それ以外の支払い方の場合、さくらのほうがコストパフォーマンスがよいという状態になってしまいました。

お名前.com VPS(KVM)


格安ドメインでよく話題にあがるお名前.comことGMOインターネット社さんが提供するKVMによる完全仮想化VPSです。KVMプランは今年の3月頃からのリリースでこちらが話に上がることが多いですが、VPSサービス自体はそれより以前よりあったようです。基本的に今はそちらのプランのみになっています。最安プランだと、さくらさんとほぼ同等スペックにも関わらず、費用はこちらのほうが若干安めの価格設定です。さらに、シリアルコンソールやISOによるカスタムOS機能(主要OSはすでに用意済)などオプションも豊富です。初期費用が若干高い(最安1680円~16680円)のがネックにはなりそうですが、最安プランのみ2012/5/31まで無料キャンペーン中。

SPPD VPS

追加でVPSサービスを調べている時に、新しく見つけたサービスです。

こちらもKVMによる完全仮想化のVPSサービスです。
ゴーゴーコースでHDD 55GB,ワンワンコースでHDD 111GBと洒落をきかせた(?)プラン名とHDD容量が印象に残ります。
VNCコンソールも利用可能とのこと。
1000円以下のプランでメモリ2GBと、価格に対してメモリ量が多いようなので、HDD容量よりもメモリ量を優先する場合などにはよさそうです。

ABLENET VPS

こちらも追加でVPSサービスを調べている時に、新しく見つけたサービスです。 価格帯自体も480円~と最安価格帯から提供されています。それに加えて、柔軟なスケーラブルが可能なので、最初は最安プランで初めて、スペックが必要になったら、そのまま上位プランスペックに変更ということも可能です。 初期費用がかかるのがネックですが、長期で使うことに加えて、途中でのスペック変更を考えている場合にはありかと思います。 さらに追加料金がかかりますが、WindowsServerを利用することも可能とのこと。WindowsVPSを別途提供しているサーピス等はありますが、Linuxと同一サービスでオプションで行なっているというのは、珍しい気がします。(メリットは、私には同一契約上で管理できることぐらいしか思い浮かびませんが他には何かあるでしょうか)

カゴヤ・クラウド/VPS

VPS | VPS(仮想専用サーバー)ならカゴヤ・ジャパンの「カゴヤ・クラウド/VPS」

さらに追加でVPSサービスを調べている時に、新しく見つけたサービスです。 クラウド/VPSという名前の通り、どちらかと言えばVPSというよりクラウドサーバよりなサービスのようです。そのため日割り計算での支払いや、ABLENET以上に自由なスケーラブルが可能で、即座なスケールイン、スケールアウト、HDD増量など柔軟に変更できるにも関わらず、他社の格安VPSと殆ど変わらない価格帯です。 そのため、単純なVPSとして使っていき、必要に多じてスケーラブルすることや、クラウドサーバをテスト的に使う目的でも利用はありだと思います。

WebARENA

こちらも追加でVPSサービスを調べている時に、新しく見つけたサービス。

以前は、高めの法人向けプランしかありませんでしたが、最近低価格帯のプランも追加されたようです。価格としてはそれほど飛び抜けて安いわけではないですが、もともと法人向けのサービスなので、セキュリティ等に関するサービスは、ウイルスチェック、迷惑メールフィルタを無料で利用可能など、他のサービスと比べて、豊富に利用できます。上位プランであれば、さらにフェイルオーバー、バックアップ、リソース変更などの追加サービスも有料で利用可能。ただし、上位プランになると他のサービスと比べると、価格はそれなりに高くなってしまっています。

スペックはそこまで必要ないけど、安全面を高めておきたいといった場合には、こちらを利用するのも選択肢だと思います。

まとめ

価格帯を集めた情報をグラフと表に集めてみました。

なお、執筆当時(2012/06/01)のまとめ払い等を含めた最安の価格で計算しています。

まず、価格対メモリ容量orHDD容量をグラフ化

価格対メモリ容量比較|2012/06/01

価格対HDD容量比較|2012/06/01

次に各情報をを各社最低料金プランと最高プラン同士で表で比較

各社最低価格プラン比較
さくらのVPSServersMan@VPSServerQueenSpeeverCloudCore VPSOsukiniサーバー(VPS)
プラン名さくらのVPS 1GEntryプランQV-miniプランVS-10LT
初期費用0円0円0円5250円0円0円
月額料金898円(一年払)490円480円1575円(36ヶ月契約時)945円(一年払)450円
無料期間2週間最大2ヶ月なしなしなし なし
メモリ容量1GB256MB(※保証メモリ)256MB512MB2GB512MB
HDD容量100GB10GB10GB(内5GBバックアップ領域)50GB100GB50GB
固定IPIPv4*1IPv4*1,IPv6*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1
OSCentOS 5,
Scientific Linux 6,
Ubuntu 10.04,
FreeBSD 8.1,
Debian 6,
Fedora 14
(32,64ビット)
CentOS,
Ubuntu,
Debian
(32,64ビット)
CentOSCentOS5CentOS 5.6 x86_64,
Ubuntu Server 10.04 LTS amd64,
FreeBSD 9.0 RELEASE amd64,
Debian GNU/Linux 6.0.4 amd64
CentOS 5,
CentOS 6,
Ubuntu,
Debian squeeze/lenny,
Scientific Linux 6
備考/特徴リモートコンソール有+同価格追加でディザスタリカバリ対応化 リモートコンソール有(ただし月525円) リモートコンソール有(ただし月525円)
 
お名前.com VPS(KVM)SPPD VPSABLENET VPSカゴヤ・クラウド/VPSWebARENA VPS
プラン名メモリ2GBプランゴーゴー2GBコースv0 タイプAエントリー
初期費用0円(6/29まで)1575円980円0円5250円
月額料金1153円(一年払)867円(一年払)480円(一年払)840円1450円
無料期間15日間2週間10日なし10日
メモリ容量2GB2GB512MB(※保証メモリ)1GB(※保証メモリ)2GB
HDD容量200GB55GB50GB200GB10GB
固定IPIPv4*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1
OSCentOS 6.2,
Scientific Linux 6.2,
Fedora 16,
Debian GNU/Linux 6.0,
Ubuntu 11.10,
Ubuntu12.04LTS,
Arch Linux,
FreeBSD 9.0
(提供isoイメージ)
CentOS 6.2,CentOS 5.8,
Scientific Linux 6.2,
Fedora 16
(32bit/64bit)
CentOS,
ScientificLinux,
Ubuntu Server,
Fedora,
FreeBSD,
Vine Linux,
Debian(squeeze),
Momonga Linux 7,
slackware 13.37,
Mandriva 2011
CentOS,
debian 5,
ubuntu 10.04
CentOS 5,
CentOS 6,
Scientific Linux 6
備考/特徴シリアルコンソール有,ISOアップロードVNCコンソール有スケーラブル可(プラン変更,リソース変更),windows server可(有料)即時スケーラブル可(リソース変更),日割り計算セキュリティ対策機能豊富
各社最高価格プラン比較
さくらのVPSServersMan@VPSServerQueenSpeeverCloudCore VPSOsukiniサーバー(VPS)
プラン名さくらのVPS 8G ProプランQV-03VS-40 – XT2
初期費用9,980円0円7350円5250円0円0円(6月まで)
月額料金7980円(一年払)1980円2478円4,725円(36ヶ月契約時)945円(一年払)2980円
無料期間 2週間最大2ヵ月なし なし なしなし
メモリ容量8GB1GB(※保証メモリ)1GB3GB2GB4.4GB
HDD容量800GB50GB240GB(内120GBバックアップ領域)300GB100GB400GB
固定IPIPv4*1IPv4*4,IPv6*4IPv4*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1
OSCentOS 5,
Scientific Linux 6,
Ubuntu 10.04,
FreeBSD 8.1,
Debian 6,
Fedora 14
(32,64ビット)
CentOS,
Ubuntu,
Debian
(32,64ビット)
CentOSCentOS5CentOS 5.6 x86_64,
Ubuntu Server 10.04 LTS amd64,
FreeBSD 9.0 RELEASE amd64,
Debian GNU/Linux 6.0.4 amd64
CentOS 5,
CentOS 6,
Ubuntu,
Debian squeeze/lenny,
Scientific Linux 6
備考/特徴リモートコンソール有 +同価格追加でディザスタリカバリ対応化独自SSL,リモートコンソール無料利用可
 
お名前.com VPS(KVM)SPPD VPSABLENET VPSカゴヤ・クラウド/VPSWebARENA VPS
プラン名メモリ16GBプランワンワン4GBコース v4タイプCハイスペック

初期費用16680円3150円5980円0円5250円
月額料金13271円(一年払)2599円(一年払)4980円(一年払)3360円8,820円
無料期間15日間2週間10日なし10日
メモリ容量16GB4GB8GB(※保証メモリ)4GB(※保証メモリ)2GB
HDD容量1TB111GB800GB800GB50GB
固定IPIPv4*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1IPv4*1
OSCentOS 6.2,
Scientific Linux 6.2,
Fedora 16,
Debian GNU/Linux 6.0,
Ubuntu 11.10,
Ubuntu12.04LTS,
Arch Linux,
FreeBSD 9.0
(提供isoイメージ)
CentOS 6.2,CentOS 5.8,
Scientific Linux 6.2,
Fedora 16
(32bit/64bit)
CentOS,
ScientificLinux,
Ubuntu Server,
Fedora,
FreeBSD,
Vine Linux,
Debian(squeeze),
Momonga Linux 7,
slackware 13.37,
Mandriva 2011
CentOS,
debian 5,
ubuntu 10.04
CentOS 5,
CentOS 6,
Scientific Linux 6
備考/特徴シリアルコンソール有,ISOアップロードVNCコンソール有スケーラブル可(プラン変更,リソース変更),windows server可(有料)即時スケーラブル可(リソース変更),日割り計算セキュリティ対策,故障対策機能豊富

こうしてまとめると、さくらさんのリニューアルに続く形(実際の所はわかりませんが)で、幾つかの他のサービスも改定が行われて、全体的にVPSサービスのコストパフォーマンスは上がったように思います。

さらに、サービスごとに価格帯が最安、IPアドレスを2つ付与、クラウドサーバ的なスケーラブル,リソース変更可能など独自の利点があるので、その用途ごとに合わせてサービスを選んでいくという選択肢がより増えたかと思います。ひとまずバランスの良いサービスで様子見ということになると、さくらさんやお名前.comさんあたりになりそうな様子です。ただ、目的が決まっているのであれば、前述のように各VPSごとに特色が出てきているので、目的に合わせてということになりそうです。

さて、どのサービスに乗り換えるか…


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